市場の目「材料はSQだけ」(2024.04.10)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまち。ナスダックとS&P500は堅調
反面ダウは小幅下落です。
今晩のCPIの発表待ちという事ですが、基本的には調整局面でのもみ合いと
考えています。

日本市場もアメリカ同様材料がありません。日本市場の最大の材料は今週末
のSQだけです。」

■ニューヨーク市場は、売買代金が減少しています。動きが小幅となり、短期投機筋
には物足らない状況なのだと想定しています。

来週金曜日は、商品先物も含めたSQの期日が到来します。
株式同様、金、銅、石油などに対する短期筋の「踏み上げ」を助長する動きが顕著
になる可能性があります。

これまで、日本の株式市場で、仕掛けてきた海外の短期投機筋は今は、商品先物市場
に注力していると想定しています。

■日本市場は散漫な動きです。

SQを巡る仕掛けが起きず、4月1日に出した「ラッパ足」の調整期間が続いていると
考えています。

現在2月決算銘柄の決算開示が続いています。
小売関係が多い2月決算ですが、決算開示後に株価が下げる銘柄が増加しています。

つまり、景気回復を期待して、株価水準を切り上げてきたものの、現実の決算を見ると
消費は意外と伸びていない、という事だと考えます。
賃上げの実感が出てくるのは、4月以降です。またその後に続く夏の賞与でも実感が
出てきます。

消費が「値上げ」により渋っている状況が、好転する可能性もあります。

株価の動きは、その状況を反映しているのではないか、と考えています。

■3月決算銘柄は4月中旬以降に始まります。

2月決算銘柄同様、失望売りが出てくる可能性があります。
アメリカでも勢いが鈍ってきている半導体関連銘柄です。
日本の関連銘柄も、決算数字を開示後に株価が下落というパターンが出てくる可能性が
高いと想定しています。

「ラッパ足」の調整示唆はまだまだ継続しています。

「ラッパ足出現」軽く見るベラらず、という事です。