都合の良い解釈は自分の首を絞める

皆さんこんにちはFXシグナル配信サービス担当の橋本です。

皆さんは「確証バイアス」という言葉を知っていますでしょうか?

確証バイアスとは、自分の考えを肯定するため、自分にとって都合の良い情報ばかりを集めてしまうという心理現象の1つです。

人間は誰しも自分が間違っているとは簡単に認めたくない生き物ですから、自らの正当性を証明するために、無意識でこのような行動を起こしてしまいます。

ただ、これはFXにおいては非常に危険です。

例えば、現在ポジションを持っているとして、自分の想定と反して含み損が発生していたとしましょう。

FXはもちろん投資に勝率100%はありませんので、どれだけ分析を重ねても損失が発生するトレードは起こります。

このような場合、一番良い対処法は、自分のエントリーの根拠が崩れた時点で、この取引は今回失敗だったと認め、早々に損切をしてダメージを抑えて撤退することです。

ただ、ここで確証バイアスが邪魔をすることがあります。

自分のトレードが失敗だったと認められず、ネットやSNSなどで自分のトレードを肯定できる材料を探してしまうのです。

今ですとSNSで検索をすればどんな意見でも出てきますので、自分に都合の良い情報だけかき集めることは容易です。

「今相場の大きな流れは自分がエントリーした方向と同じだという情報を発信している人がいた」

「この後の指標発表で大きく値が上がると予想している人がいるから、今のポジションは持っていて正解だ」

「ここまでは下がることはないと発言している人がいたから、今損切りするのはもったいない」

このような情報を頭の中に詰め込んで、損失が出ているという事実から目を逸らし、膨れ上がっていく含み損を放置する人は実際に存在します。

その結果、耐えきれなくなるほど含み損が大きくなってしまい、強制ロスカットで大損しFXをやめてしまう人もいるのです。

相場は自分の思い通りには動いてくれませんので、自分自身の考えや感情を押し殺してでも冷静に事実と向き合う必要があります。

皆さんも自分の考えに固執するのではなく、反対意見も取り入れた上で冷静に物事を見極めましょう。