代表中野を嗤え「上げに不思議の上げあり下げに不思議の下げ無し」(2024.04.25)

「株式市場の強さ弱さに対して、明確で合理的な説明ができない時が
有ります。

経済合理性を超越して投資家の感情が先行する、という事が間々
起きるからです。」

■相場の上昇と下落に関して、後追いで、結果論で、さまざまな説明を
評論家やコメンテーターが試みます。

しかし、的確に納得できるような説明は、多くはありません。
大半の説明は、相場の上昇していること、下落している事をその都度
何かとこじつけて説明されていることが多いと考えています。

とりわけ、相場の上昇時期には、合理的な説明ができないことが多くあります。
それは、人々の「儲けたい」という欲望が、合理性を凌駕して相場を動かす
という事実を理解しておくほかありません。

個別銘柄では、そういう事象が良く起きます。

相場の上昇局面で、突然、値幅が拡大して上昇速度が速まる場合などは
「儲けたい」お化けが出現して、過熱していることが多く出ます。
そんなときに「合理的な説明」はできません。
「不思議な上げ」が起きる時です。

■しかし、相場が下がるときは、過熱して、合理性と乖離しすぎた株価が
合理性に寄り添っていく過程だと考えています。

合理的な説明で納得できる株価が、相場上昇のスタート時点であることは
良くあります。
まさに「行ってこい」で、株価水準が元に戻ります。

株価が下がるときは、売り方が冷静に判断していることが多くあります。
合理的に判断して、評価が高すぎる、妥当な評価はこの程度ではなかろうか
と判断した売り方は、冷徹に売却していきます。

「儲けたい」「儲かるかもしれない」「損したくない」という上がるときの
投資家の感情的な動きとは対照的です。

「下げに不思議の下げ無し」の理由です。

■材料が乏しく、とりわけ決算開示の直前などの動きづらい時期になると
仕掛けたい短期筋と、冷静な売り方が跋扈することがあります。

個人投資家はどうすればいいのか。

アメリカに格言があります。
「売りで儲けてもいい、買いで儲けてもいい、しかし、欲張りはダメだ」
というものです。

ほどほどに、勝負しろという事です。
逆指値注文を活用すれば可能です。