市場の目「振出しに戻る」(2024.04.25)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は小幅安、
ナスダックとS&P500は、小幅上昇でした。

相次ぐ主要会社の決算開示とその後のガイダンスにより、買われる銘柄
売られる銘柄まちまちですが、方向性はまだ出ていません。

日本株は昨日の上げを取り崩しました。」

■ニューヨーク市場はもみ合い状況が継続しています。
金利低下という「好材料シナリオ」が6月から後ろ倒しになりつつあり、
手掛かりが無くなっているという事です。

もう一つの手がかりの「好業績」も想定したほどではありません。
決算後のガイダンスも目様しいものはないようです。

第一四半期決算ですから、「サプライズ」を期待するほうが無理というもの
です。

■日本市場でも決算開示が続きます。
日本では本決算会社が多く、「ガイダンス」が大きな意味を持ちます。

前期は、半導体も在庫調整などで、減収減益の会社が多いことはすでに
織り込み済みですが、なかなか市場のコンセンサスとして拡散するには
時間が必要かもしれません。

個人投資家の買い意欲が強く、先週は、個人投資家が9800億円も買い越しています。
海外投資家が6000億円売り越す中で、「押し目買い」に期待を置いている
のだと考えます。

昨日の上げで、このうちの一部が利益を確定した可能性があります。
基本的に個人投資家は上値を買いませんから、利益確定が終了すると
後は、下落するのを待っている、という事だと考えます。

当面様子見です。