「週末のニューヨーク市場はSQ通過で、三指数まちまちの動きでした。
SQ通過で、ダウ平均は4万ドルの大台を付けました。
日本市場では、「不思議な上げ」で始まりました。
しかし、先週末のアメリカのSQを利益で通過した短期投資家の次のターゲット
が日本市場での6月のメジャーSQではないのかと想定しています。」
■日本市場は寄り付きから強く始まりました。
昨年末から年初、3月までの動きと同様、SQを意識しての仕掛けの始まり
ではないかという観があります。
当初は、従来通り「値がさ半導体関連」銘柄を買い上げて現物市場の上昇
を支えましたが、高PERで、続かず、異なる銘柄を先物筋は探し出した
様です。
新しいメンバーとしては、ファーストリテイリングと信越化学です。
本日の日経平均とほぼ同じ動きをしています。
相場の流れが少し変化しそうです。
■アメリカは「過剰流動性」が依然高止まりしていると考えています。
SQが通過した後は、何か別の「投機対象」を模索しなければなりません。
その対象はやはり大量の資金が吸収できる「石油先物」「金先物」では
無いかと考えています。
さまざまに、合理的な説明を試みていますが、背景は「金余り」による
「投機対象」の物色だと思います。
アメリカでは、「富裕層」と「貧困層」の格差が極端に拡大している
と考えています。
「過剰流動性」の保有者は「富裕層」ではないかと想定しています。
「富裕層」が自らの利益追求のために、市場を席巻するという形はそろそろ
受け入れにくくなっているのではないか、そう考えます。
「過剰流動性」を維持し続けている「富裕層」に対する何らかの規制が出
そうです。
「規制」は「市場の敵」です。
何らかの「欲望の制御」が必要なのかもしれません。