「7月7日は、東京都知事選の投開票日です。
東京都のGDPはインドネシアのGDPを超える巨大な経済圏です。
また人口は1410万人。日本の一割以上が集中している重要な地域
なのです。」
■いささか古い資料ですが、東京都のGDPは世界各国の中で16位
でした。
日本経済が「円安」で、価値を減価させている中でのこの位置です。
極めて重要な経済圏であり、最早一つの国といっていい規模なのです。
その首長が決まる選挙が行われます。
メデイアなどで開示されているように、この選挙には、さまざまな
売名行為を目的とする人々が立候補しています。
都民であれば、選挙公報のページ数の多さ(候補者数が多いからです)
に驚きます。
驚くと同時に、問題意識の低さにも驚愕します。
■日本国の重要な首都であり、莫大な経済圏を運営する首長は、世界
経済の中でも重要なポジションです。
選挙公報を読むと、「東京都知事」という職業にあわよくばついてみたい
という候補者ばかりで、この東京を具体的にどうしようかという、熱意
が感じられる候補者がほとんどいません。
東京都民をなんとも馬鹿にした候補者の集まりです。
何とも現状の日本を象徴していると思います。
■日本は世界的な統計で、政治家が経済などに影響力が極めて少ない
国だと言われています。
つまり、誰がトップを務めても、国の方向性があまりぶれない国と
世界から見られているという事です。
それは、政治家ではなく行政組織や官僚が極めて優秀であるという評価
でもあります。
反面、国民に政治参加意識や経済参加意識が低いという事でもあります。
■株式市場から見ると安定的ですが、成長的ではない銘柄という
事でしょうか。
変化しなければ生き残れない時代です。
こんな事でいいのかどうか、よく考えたいものです。