「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は安く、
ナスダック、S&P500は高く終了しましたが、いずれも極めて小幅な動きです。
売買高も少なく、明らかに、今週の「マグニフィセント7」の決算開示、
FOMCの結果待ちで、様子を見る動きが強まったものです。
日本も同様です。」
■今週、アメリカではマグニフィセント7のほとんどが決算を開示します。
エヌヴィデアはもう少し後になりますが、メタやアマゾン、マイクロソフト
等の決算が出てきます。
決算の数字が株価を大きく左右する市場です。
上値を追うにも押し目を買うにもなんとも動きづらい状態です。
FOMCでは今回の利下げではなく9月の利下げを確定するようなコメントが
出てくると想定されています。
相場は逃げるわけではありません。模様眺めを決め込もうというわけです。
■日本でも同様です。
日立やトヨタをはじめ、主要会社の第一四半期決算を開示します。
決算開示により株価が大きくぶれることは日本でも同様です。
日銀の金融政策の変更は、今月実施される可能性もゼロではありません。
日本の政策金利はまだ「0.1%」と極めて低く、多少金利が引きあがっても
経済に致命的な影響は出ないと想定しますが、それでも何らかの影響は
出ると考えています。
日米ともに動きづらい展開です。
月末を控えてポジション調整などの動きが出るため、売買代金はそれほど
落ち込んで見えませんが、実商いは減少傾向です。
■台風が来ている時に「海の様子」や「川の様子」を興味本位で見に行くと
命の危険もあります。
相場の変動要因が盛りだくさんの今週、うかつに手を出すと大けがをする
かもしれません。
相場は逃げません。
息をひそめて嵐が過ぎ去るのを待つのも「兵法」です。