市場の目「閑散に売りなし」(2024.08.27)

「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均は新高値、ナスダックとS&P500は
小幅安となりました。
出来高が少なく、小幅な上昇、小幅な利益確定だと想定します。

日本市場は、連日続く投機筋の後始末の動き。
想定以上に日本市場が強いという事かもしれません。」

■FRBの金利引き下げは確定です。
しかし、昨日もコメントしたように「下げ幅」によっては、市場に不安感
を与えます。

アメリカは夏休み時期終了とともに、何らかの方向性を模索しようとして
います。
景気動向に方向性を求めるのか、あるいは、「生成AI」を基本とする次世代
社会インフラの拡大に求めるのか、それはこれから決めるところです。
「エヌヴィデア」の決算待ちとしていますが、それはある意味口実に過ぎない
と考えています。
「エヌヴィデア」がけん引してきた「生成AI」の新しい流れは、これから
経済に影響を与えることは間違いありません。

しかし、現状で市場に参加している投資家には、腰を入れた投資家が少なく
「投機」集団だらけの状況では「中長期的」な方向性が出しようがない、
というのが本音ではないでしょうか。

「夏休み」明けまで待つほかありません。

■日本市場は、その傾向が鮮明です。

月初に、大幅な下落を仕掛けた「投機筋」の後始末が続いています。

幸い、為替市場も出来高が少なく、彼ら投機筋が手を出しやすくなっているの
ではないでしょうか。
いずれにしても9月のメジャーSQまでの勝負ではないでしょうか。

値上がり銘柄が圧倒的に多い中で、日経平均だけが小幅な動きです。
「ハイテク株」の動きが「エヌヴィデア」待ちで鈍いからという理由は、つけて
いますが、現実的には、日経平均は、わずかな銘柄数で動かしやすい指数である
事を証明していると思います。

「閑散に売りなし」
です。

今週中は、こんな動きが継続する可能性があります。