「昨日のニューヨーク市場は三指数とも上伸しています。再び、消費者信頼感
指数が悪い数字であり、「金利引き下げ」が継続される、という事で、上昇
しています。
日本市場は、権利付き最終日を控え、そして、自民党総裁選を控えて、模様眺め
です。」
■ニューヨーク市場は再び、景気は安定、金利は下がるといういいとこどりの
期待感で株価を上げています。
パウエルFRB議長のアメリカ経済に対する強気の発言が下支えしていると思います。
とはいえ、経済と金利の関係はきわめて際どい状況にあることは間違いありません。
どちらかにバイアスがかかり、悪いシナリオが力を持ち始めると、同じ指標でも
結果が異なり始めます。
さしづめ、昨日の消費者信頼感指数の悪化は、アメリカ景気の急速な悪化懸念と
して、債券金利の急低下と株価の下落を招きます。
幸いにして、昨日は逆の方向に市場は向いています。
大統領選挙が終了するまでは、悪い方向にバイアスがかかることは少ないと考えて
います。
アメリカのメデイアも慎重な対応をするからです。
アメリカ経済と株式市場の本腰を入れた変化は、11月以降に到来します。
■日本市場では、為替相場の落ち着きで、比較的安定的です。
しかし、上値を追う動きは難しそうです。
自民党総裁選で、誰が総裁になるかで日本の方向性が決まると思われているからです。
石破さんはマイナス、高市さんはプラスというのが茅場町の意識です。
三月九月決算銘柄の配当権利取りの動きも身動きを止めています。
配当を放棄して株を売るほどの上昇でもなく、買いあがるほどの勢いもない。
というところです。
この状況下でrは、希望している売出し株価が実現できないと想定されて、「キオクシア」の
上場時期が延期されました。
株式市場の10月の懸念事項が一つ減りました。
残るは自民党の皆さんの選択です。
自民党の皆さんの「賢明な判断」を待ちたいと思います。
「選挙」の顔を探すならだれがいいかを判断できないようでは、自民党の役割が
終了したと思われても仕方がないからです。