「昨日のニューヨーク市場はダウ平均とS&P500が下落、ナスダック市場は小幅に
上昇しました。
欧州市場では、とりわけドイツで、経済指標が悪化しているにも関わらず、金利
低下期待で株価が堅調です。
日本市場は、権利付き最終日です。」
■ニューヨーク市場は、先週からの「金利引き下げ」ラリーの利益確定がおきました。
反面、半導体関連銘柄は堅調です。
SOX指数も堅調に推移しています。
アメリカ市場の堅調な動きは、欧州市場に好影響を与えています。
経済環境は、主力のドイツ、フランスともに悪化しています。アメリカ同様、経済の
悪い数字が金利引き下げをもたらすという期待感で、株式市場を押し上げていると
考えます。
■アメリカ、欧州市場と比較すると、日本市場の割安感は際立ちます。
PER20倍台の両市場と比較すると、好業績を背景にしながらPER15倍前後の日本株は
いかにも「割安」です。
とりわけ懸念の為替市場で「円安」が安定的に推移すると、日本株への注目は
世界的に高まると考えます。
本日は、配当の再投資資金が大量に流入するという期待と、「円安」で、物色が
拡大して、大幅高で終了しています。
ほぼ全面高の展開でしたが、明日は、注目の「自民党総裁選挙」があります。
決定するのは午後からですから、少なくとも、一回目の選挙の趨勢が伝わる
までは、模様眺めの展開になると想定しています。
かりに、高市氏が勝てば、株価は経済政策への期待感で上昇が期待できます。
それ以外の候補者でしたら、利益確定売りが先行する可能性もあります。
その場合、11月の半期決算まで相場は、もみ合いが続く可能性があります。
明日の自民党総裁選挙に注目です。