「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。欧州市場で「ASML」の
株価の大きな下落がSOX指数などに影響したことが背景です。」
■アメリカ市場も大統領選挙を二週間後に控えて模様眺め気分が強まって
います。
買い上がるのも売り崩すのも慎重に行うほかありません。
つまり、市場で跋扈しているのは、動かざるを得ない投機筋と、それに追随
する個人投資家だけという事です。
「ASML」の業績悪化は、対中国輸出の減少見込みが背景です。
「生成AI」市場が何らかの悪材料が出ているという事ではありません。
中国向けの売り上げが減少することはすでに「地政学リスク」から何か月も
前から想定されていたことです。
落ちつくまではさほど時間が必要ないと考えます。
■日本市場は選挙を前にしてアメリカ同様模様眺め気分が強く、出来高も
減少しています。
「押し目買い戻り売り」という個人投資家の得意パターンが市場の先行き不透明
のため、模様眺めに転じていると思います。
さすがの「根拠なき楽観」に傾きがちな個人投資家も現状はやむなし、という
事なのだと考えています。
日本市場は短期投機筋の草刈り場となっています。
実需筋はわずかです。
そのため、売りで入ったひは大引けで買戻し、買いで入った日は大引けにかけて
売り向かいと、2時半過ぎの出来高増加が顕著です。
この短期筋の動きに追随したい個人投資家はご自由にどうぞ、です。
但し、逆指値は常用してください。
選挙まではこんな状況が続きます。