「先週末のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。失業率の上昇
から12月のFOMCでの金利引き下げの蓋然性が高まり、ダウ平均はこはば
下落したものの、ナスダック市場とS&Pha小幅上昇、新高値更新が
続きます。
日本市場は、「閑散」です。」
■ニューヨーク市場の上昇を受けて、日本市場も寄り付きから高く始まりました。
しかし、上値を追う動きは、本日は乏しく、短期筋による利益確定の売りが
水準を引き下げました。
39000円の節目を下へ抜けるところもありましたが、さすがに、そこからは切り
返しています。
本日はまだ海外投資家が本格的に参入していない観があります。
寄付きの海外からの注文が消化されると、買いが続かなくなります。
日本の個人投資家だけでは上値を追うには厳しそうです。
「押し目買い」「吹き値ウリ」が基本の個人投資家では相場の主力になるには
力不足だと考えます。
■昨日、長く紛糾していた「シリア」がついに反体制勢力により50年続いた
アサド政権が崩壊しています。
ロシアに支援されていた「アサド」耐性が崩壊した後、どのような政権が
出来て安定的な地域になるか否か注目です。
反体制勢力の主力は「イスラム過激派」や「タリバン」などの勢力です。
イスラエルとパレスティナの間で緊張が続くアジア西部で、また不安定要素が
増えたと考えます。
「難民」の増加、ロシアの権益保護の動きなどで紛争が拡大しない事を
祈りたいものです。
日本はこの中近東の紛争で、石油などの輸送ルートのさらなる変更が起きないか
それが懸念です。
「当区の戦争は買い」と言われますが、世界の距離感が急速に縮小しており
事態の収束は簡単ではなくなりつつあります。
ウクライナ、イスラエル、シリア、と悩みの種が増えるところです。
それにつけても、投資に適した国が、次第に、アメリカと日本に絞りこまれ
そうです。