「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅安。年度末に向けての
利益確定の売買が続いていると考えます。
日本市場は、理屈抜きの小幅高です。」
■アメリカでは今晩、ぶっつか指数が開示されます。
来週に控えたFOMCに影響を与えるのでゃないかという懸念もあり、見送り
気分が蔓延していると考えます。
アメリカは、想定通り金利引き下げを継続すると考えます。
アメリカは、金利がどこまで下がるのかが現在のテーマです。
昨日の模様眺めは、統計数字に対する敬意の現れなのだと考えています。
■日本市場は、アメリカの状況とは乖離しています。
ニューヨーク三指数ともに下落しているにも関わらず、堅調な動きです。
SOX指数も安く、半導体関連銘柄には逆風です。
とはいえ、日経平均株価は小幅高で終了しました。
この上げをけん引したのは、値がさの半導体関連銘柄ではなく、重工
三社です。
共同通信で、政府の防衛予算増額のための財源の考え方が開示され、
思惑で、売買が集中しました。
しかし、値がさ半導体株ほどの指数に対する影響度が低く、結果として
小幅な上げにとどまった、という事だと推測しています。
今週金曜日は「メジャーSQ」です。
このSQ前にひと稼ぎをしてからクリスマス休暇に入ろうという短期の
海外投機筋の仕掛けだと想定します。
SQは金曜日の寄り付きですから大事なのは、木曜日の引け値です。
明日は、その引け値を意識した仕掛けが起きると考えています。
39500円なのか、はたまたさらに上値を目指すのか?
はたまた、上値を追えないとなると、反対に売り崩しに入り39000円前後
まで押し下がるのか?
いずれかではないかと考えています。
■アクテイブ運用で個別株を模索する動きよりもパッシブ運用で
指数先物を中心に考える流れが続いています。
いずれにしても明日も海外要因を無視した動きになる、と考えています。