市場の目「決算過剰反応」(2025.02.07)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は安く
ナスダックとS&Pは小幅高でした。
雇用統計を前にして動きづらいというところです。

日本市場は手掛かり難。」

■アメリカ市場では、決算開示がほぼ終了してきました。アメリカでも
手掛かり難の状況が続いており、決算に対する過剰反応が起きています。

「市場の期待に届いていない」という事で増益を開示した企業も大きく
売り込まれます。
「売り」で稼ごうとしている投資家が多く存在するからです。

また期待以上の好決算には素直に反応しています。

つまり、悪材料に対しては過敏に反応し、好材料に対しては巡航速度
で対応するという事です。

この反応にうまく対応することは困難です。
「逆指値」をかけていても、津波のように大きく下落の波に巻き込まれる
事もあるからです。

やはり、決算時期には決算前の銘柄には近づくな、という事だと考えます。

■日本市場でも同様のことが起きています。

決算の良しあしではなく、市場の期待と比較しての良しあしで判断されます。
場合によっては、「市場の期待」とは、特定の短期投資家の「期待」という
事かもしれません。

いずれにしても「ヒステリック」な市場の動きです。

「ヒステリック」な動きは決算時期に限定的に表れるものです。
プラスに出ることもありますが、マイナスに出ることの方が目につきます。

「くわばらくわばら」
危うきには近寄らずが、この時期の教訓だと考えています。