「先週のニューヨーク市場は三指数ともに大幅安。トランプ関税の行方と
日米首脳会談の行方を懸念したモノでした。
日本市場は、首脳会談が中身はともあれ無事通過したことで、週末売り
仕掛けをした投資家が買い戻したことで、小幅上昇しています。」
■日米首脳会談は、「玉虫色」の「曖昧」な内容でしたが、お互いに
「褒め合う」奇妙な展開で終了しました。
日米両市場関係者は、とりあえず、大きな問題が起きなかったことで
一安心といったところです。
早々にトランプ大統領が、鉄とアルミニウムに関税を賦課することを
宣言しました。
前回のトランプ政権でも実施された政策ですが、必ずしも前回はうまく
機能せず、鉄やアルミニウム製造の地域であるベルト地帯で、票を失い
バイデン氏に負けた政策でもあります。
背景は、アメリカの鉄とアルミニウム製造業の技術的な停滞と資金不足
にありました。
そこに、持ち込まれた日本製鉄の「買収ではなく投資」という案件です。
トランプ氏にとっては、まさしく「待ってました」の事案だとおもいます。
この事案があれば、前回の失敗を回避することができるかもしれないから
です。
アメリカに鉄とアルミニウムを輸出している国はどこか?
中国とインドと韓国です。
■トランプ氏とこれらの国々の首脳との会談が順次始まります。
「トランプデイール」が本格化してくると考えます。
就任後最初の100日間のタイミングで、おおよその方向性が見えてきます。
その方向性が見えてくるまでは、個別材料で対応する以外ないかもしれません。