市場の目「反対売買」(2025.02.26)

「昨日のニューヨーク市場は一昨日と同様、ダウ平均は小幅高
ナスダックとS&Pha続落という展開でした。

日本市場も方向感の見えない展開です。」

■アメリカで開示されている経済指標は、「景気減速」を示し始めて
います。
債券金利は低下していますが、これは、「インフレ収束」を背景と
するものではなく、「景気減速」を懸念したものではないかと想定
しています。
「金利低下」は「株高」を連想させますが、「景気減速」を背景と
した「金利低下」は「株安」を招きます。

高すぎる株式の「バリエーション」の調整に入るからです。
PERの修正が始まります。

トランプ関税の懸念が、景気のブレーキを踏み始めているのだと
考えています。

■日本市場は、投機筋が跋扈しています。
「円買い」→「株売り」というシンプルな流れが続きます。
しかも、この投機筋は極めて短期間に動いています。

投機筋と長期投資の違いは何か?
それは、反対売買までの期間の長さです。
投機的であればあるほど、きわめて短期間で、反対売買を行います。

今週の動きはまさしく、投機筋の短期的な動きに見えます。
朝方売り崩し、後場から買戻しに入る。
その期間が短いため、日本市場は、ある意味堅調にさえ見えます。

方向感が見えない中、致し方がないと思います。

方向感が見えない原因は何か?

一つはトランプ関税であり、一つは日銀の金利引き上げです。

これらが短期的に明白になることはないと考えます。