「昨日のニューヨーク市場は一昨日と同様、ダウ平均は小幅高
ナスダックとS&Pha続落という展開でした。
日本市場も方向感の見えない展開です。」
■アメリカで開示されている経済指標は、「景気減速」を示し始めて
います。
債券金利は低下していますが、これは、「インフレ収束」を背景と
するものではなく、「景気減速」を懸念したものではないかと想定
しています。
「金利低下」は「株高」を連想させますが、「景気減速」を背景と
した「金利低下」は「株安」を招きます。
高すぎる株式の「バリエーション」の調整に入るからです。
PERの修正が始まります。
トランプ関税の懸念が、景気のブレーキを踏み始めているのだと
考えています。
■日本市場は、投機筋が跋扈しています。
「円買い」→「株売り」というシンプルな流れが続きます。
しかも、この投機筋は極めて短期間に動いています。
投機筋と長期投資の違いは何か?
それは、反対売買までの期間の長さです。
投機的であればあるほど、きわめて短期間で、反対売買を行います。
今週の動きはまさしく、投機筋の短期的な動きに見えます。
朝方売り崩し、後場から買戻しに入る。
その期間が短いため、日本市場は、ある意味堅調にさえ見えます。
方向感が見えない中、致し方がないと思います。
方向感が見えない原因は何か?
一つはトランプ関税であり、一つは日銀の金利引き上げです。
これらが短期的に明白になることはないと考えます。