市場の目「1月31日は株が上がる特異日です」(2024.01.31)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は続伸しましたが
S&P500、ナスダック指数は反落しています。

ニューヨークでも主要企業の決算開示が相次いでおり、決算の濃淡が、株価に
反映しているからです。

株価上昇をけん引してきたハイテクジャイアンツの銘柄も決算数字はまちまち
です。

日本市場も同様です。」

■これまで史上最高値更新をけん引してきた大型ハイテク銘柄の決算が、やや
陰りを見せています。

昨年末にかけての消費の手控え傾向が影響を及ぼしていると考えます。

昨日はSOX指数も下げました。
決算数字に対するリスクヘッジが始まっていると考えます。

今晩開示されるFOMCも注目です。
今回も金利には手を付けないことが市場のコンセンサスです。また、金利を
引き下げするほどの材料もなく、引き上げをしなければならないような状況でも
有りません。

課題は、QTによる市場からの資金吸収を何時停止するのか、という事だと
考えています。

■日本市場は1月のSQを意識した動きでした。
36025円を大きく下回るとすかさず、指数買いが入ります。
本日はTOPIX型で、買い物が入り、引けにかけて、株価は上昇しました。

本日開示された鉱工業生産指数は105と堅調な数字を示しました。
前回の日銀政策決定会合の議事録が開示され、「マイナス金利解消」の時期が
近いとする「タカ派」委員のコメントが際立ちます。

日本の景気回復がいよいよ本格化しているとの共通意識が生まれつつあります。

日本景気の回復を海外投資家も意識しています。

本日はに日経平均ではなく全方位的なTOPIX指数で買いが入りました。
日本全体の景気回復が到来すれば、資金の流れが本格化し、資金の流れの
真ん中に存在する金融機関には業績拡大の機会が期待できます。

また、金融引き締めと言いながら、変更されるのは「マイナス金利」の是正
であり、中長期の金利を引き上げするという事ではありません。

景気の回復により短期金利の異常事態が解消されるという事で、大枠の低金利政策
が転換されるわけではありません。

負債が多いなどとして不動産株を売りに考える投資家も多く存在しますが
大手不動産会社にとっては、短期金利の「正常化」は大きなマイナスにはならず、
むしろ経済の活性化による需要の増加、そして、インフレ傾向による保有不動産
の価値の増加の方が大きなメリットになると想定しています。

■本格化する決算開示で個別銘柄で株価の変化が大きくなっています。

決算の好悪がそのまま株価の変動につながっています。

いい傾向だと考えています。