「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。
日本市場は、先物と材料株で上伸。」
■6月はアメリカを中心とするヘッジファンドの中間決算の時期です。
ヘッジファンドは、今年に入り、あまり利益が上がっていません。
トランプ関税の影響を重く見て、アメリカでは、ハイテク売り、内需
買いにシフトしたからです。
また、ドル売りにも傾注しています。
そのため、思うような利益がまだ上げられていません。
とりわけ、売りに傾けた、エヌヴィデアなどのデジタル銘柄の上昇が
損失を多くしています。
その割には、ウオルマートやコストコ、アマゾンなど買いにバイアスを
置いた銘柄が上昇していないからです。
アメリカの株式市場は、やはりデジタル関連銘柄を中心に動いています。
そのため、ヘッジファンドからすると売りに傾いていたデジタル銘柄を
買い戻して巻き戻しを図る以外に挽回の手段はありません。
当然、売りすぎたドルの買い戻しも起きます。
■昨日のアメリカのハイテク株の戻りは、そんな背景を見ておくべきです。
ハイテク相場再び、という事にはならないと考えます。
日本市場では「円安」により、先物先行で株価が上昇しています。
この動きも、アメリカ株同様、継続性に疑義があります。
「ヘッジファンドの動きに騙されるな」という事です。