市場の目「出来高の少なさ」(2025.06.09)

「週末のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。しかし出来高は激減。
景気停滞の懸念が強く、本腰が入らない状態。

日本市場も同様。38000円台を回復したものの出来高の少なさが信頼性
を阻害します。」

■アメリカは依然として、混乱が続いています。
トランプ政策に対する国内の反感が高まっているのだと想定しています。

米中閣僚級交渉が本日から始まりますが、画期的な解決案が出てくるとは
想定できません。

トランプ政権の強圧的なやり方、交渉相手に敬意を払わないやり方は、
とりわけ、中国には、向かないと考えるからです。

経験不足と知性の低さはいかんともしがたい所。

■日本市場は、この一年間の平均株価である37800円どころを抜いて
来ましたが、先物主導の印象が強く、持続性には疑義があります。

今週末のメジャーSQを目指しての動きだと想定しています。

指数を動かすために、指数に影響度が高い現物銘柄が買われます。

ハイテク株などが買われていますが、相場の継続性は疑問です。

今晩のニューヨーク市場の動向次第で、再び38000円を割り込む可能性が
ありますが、週末のSQとの兼ね合いで出来高が伴わないと想定します。

■「出来高の多さは、百難を隠す」という格言があります。

逆に、「出来高」が少ない地合いは継続性に疑義を持った方がいいと考えて
います。

「出来高」は市場の「総意」です。
市場が、疑問を持っているために、「出来高」が伴わないのです。

まだ時間が必要です。