市場の目「一年前の悪夢」(2025.07.01)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上伸。トランプ「減税」
法案の成立前、そして、トランプ圧力に屈しそうなFRBの早期
金利引き下げに対する期待の可能性が強いと思います。

日本市場は、月替わりで、利益確定先行。
とはいえ、4万円台の維持に堅調な動きです。」

■今週金曜日7月4日は、アメリカの「独立記念日」です。
この日を前に肝いりの「減税法案」を成立させるべく、トランプ
共和党は、動いています。

其の後の各国との関税協議の決着はトランプ政権にとって、最初の
「勝利の凱歌」を上げるときでもあります。

日本に対しては、アメリカは極めて有効的な条件を提示していると
想定しています。
しかし、それは、石破総理にとっては、もうひとつ厳しい水準という
ことなのだと考えます。

連日続く日本を意識したトランプ大統領のコメントは、日本に
早く決断してほしいという表れでもあります。

参議院選挙という国政選挙を前にして、先延ばしを目論む石破総理
の思惑が透けて見えますが、日本のためには、決断すべきだと
考えています。

■一年前の7月は、「円安」と「金利引き上げ」そのあとに続く、
「円高」「株安」の仕掛けは、今も鮮明に記憶している投資家が多いと
思います。

しかし、同じことは起きません。
現象が似ているからと言って、背景にあるモノが同じとは限らないから
です。

「行く川の流れは変わらずして、しかも元の水にあらず」です。

「逆指値」を活用しながら、周到に相場を渡り切ってください。