市場の目「トランプいい加減にしろ」(2025.08.06)

「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに小幅反落。
トランプ大統領の半導体と医薬品に対する個別関税のコメントが
影響していると想定されます。

日本市場は堅調な動き。」

■半導体には個別関税を賦課する、医薬品には250%の関税を賦課する
、というとんでもない発言は、「トランプいい加減にしろ!」という
市場の反発を受けていると思います。

ようやく、関税問題が一山超えたところで、この発言は、アメリカとの
条約の信頼性を著しく、損ねます。

とりわけ、EUとの交渉では、EU側から、「医薬品の関税率」も含めて
15%という要求に対して、受けているわけです。
明らかに、協定違反です。

勢いと、支持者に対する「リップサービス」が必要なのはわかりますが、
とりわけ、医薬品に対する「個別関税」は、EUの大きな反発を招きます。

また、一からやり直しとなります。

孫氏の兵法では「勝は、5分の勝を最上とする」という言葉があります。

勝過ぎては、必ずその後の反発を招き、結果として、禍根が残る、という
事です。

その言葉をアメリカ人に話しても無駄なのかは知れませんが・・・

■日本市場は、堅調です。

想定以上に順調な日本企業の決算が下支えしていると思います。

とはいえ、悪い決算には、市場は冷酷です。

決算日にはくれぐれも留意してください。