市場の目「42000円」(2025.08.21)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに材料難で小幅な動き。
ダウは小幅高、S&Pとナスダックは続落でした。

日本市場も材料難で閑散です。」

■アメリカの株式市場を支えているのは、金利低下期待です。
今週開催される、ジャクソンホール会議で、パウエルFRB議長の
発言で、「期待」を「確信」に変えたいところです。

そのため、動きが緩慢になっていると考えます。

■日本市場では、8月のSQ終了後に、自民党総裁選前倒し期待で
積みあがったオプション残高が、現物市場に影響しています。

本来、現物市場の投資の「保険」として機能するはずの、「オプション」
が投機対象として独り歩きしています。

「42000円」以上でつみあがったオプションは、現物株に影響します。

半面、「42000円」に接近もしくは、下回る時には、オプションの
再くみ上げで、大きな変動が起きます。
オプション取引は、10月限月で、組みなおしが求められます。

さもなくば先物取引と現物取引で、損失の解消に向かいます。

投機対象となった「保険」のオプションが、本体を動かすという
「逆転現象」が起きているのです。

これも、市場参加者が少ない夏だから起きることかもしれません。

いずれにしても、動きは安定するか、大荒れになるかいずれかです。

慌てず対処しましょう。