市場の目「驕れるトランプ」(2025.09.26)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。
トランプ大統領による、ブランド医薬品に対する100%の関税、
大型トラックに対する25%の関税を10月1日から賦課するという
表明が、影響しました。

日本市場は、権利付き最終日です。」

■医薬品は基本的に「売り手市場」です。特許で権利は守られており
代替品がないことが大半です。

アメリカに工場を作る必然性はなく、がんや、免疫抑制剤、糖尿病
などの治療薬など「替えの利かない」薬品が数多くあります。

つまり、自動車のように大体が効く製品であれば関税の脅しが効きますが
医薬品は、そのままアメリカ国民が負担増になるという結果になるのです。

トランプ政権の「関税一択」の政策は、そろそろ破綻してきていると
考えます。

来年の中間選挙で、議会勢力が一変すると、トランプ大統領の立場は
急転悪化します。

医薬品に対する関税100%賦課は、そのシンボル的な「大統領令」になる
と想定しています。

■日本市場は権利付き最終日です。
法人の「空売り」筋も、借株の返済のための買戻しが一巡し、本日は、
小幅な変動です。

来週の権利落ちで日経平均は300円余り下落する想定ですが、売り崩す要素
は少なく、着実に「権利を埋める」と考えています。

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