市場の目「指数の仕掛け再構築中」(2024.02.14)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落しました。CPIの数字が
前月比変わらずという事で、債券金利が上昇、利益確定売りを招いた
という事だと考えます。

ニューヨーク市場は極めて刹那的に動いています。
「根拠のない楽観」「素早い利益確定」など、なんとも落ち着きのない
相場環境です。

急上昇した後の「調整局面」にしては、不安定な観があります。

日本市場は、順当な利益確定売りで「調整」。しかし、日経225を形成する
主要銘柄である半導体関連の値がさ大型株は堅調です。

3月のメジャーSQへ向けての仕掛けが始まっている、という事かも
知れません。」

■ニューヨークの債券市場は極端な動きになっています。

CPIの数字が想定よりも少し高かったという事で、FRBによる金利引き下げ
の時期が後ろ倒しになる、という事で、債券を売り込む動きとなりました。

債券売り、株式売りという動きです。

さて、主要運用商品を売却した資金はどこへ向かうのでしょうか。
巨額の資金が向かうには、代替する商品は多くありません。
おそらく、MMFなどの短期運用に資金が流入していると想定しています。

S&P500の増益率は順調ですが、株価の上昇を担保するほどの強さでは
内容な気がします。
調整局面やむなしという想定をしています。

■日本市場は、昨日の「踏み上げ相場」の過程で、3月のSQ の対応は短期的に
終了したのではないかと想定しています。
「空売り」比率も上昇しておらず、本日の売りは、「利益確定売り」が主流だと
考えています。

アメリカのSOX指数が下落し、最近まで急騰してきたエヌヴィデアやアームなどが
急落しているのに反して、日経平均を構成している主要銘柄の半導体関連銘柄が
買われています。

業績から判断してもなんとも違和感のある動きではあります。

やはりSQをめがけた何らかの仕掛けが始まっている、と考えたほうが理解
しやすいと考えています。

指数の下げに比して、下落銘柄が極めて多い状況です。
実は「彼岸底」に向けての調整局面が到来していると考えています。

日経平均株価とTOPIXのNT倍率は拡大傾向にあります。

市場が分断されたような感があります。

買う場合も売る場合も「逆指値」を意識してください。