「市場の目「FRB」(2025.11.18)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下げ。
週末のオプション先物算出日を控え、揺らいでいます。

日本市場は、アメリカに追随です。」

■12月9日10日に迫るFOMCの予想がアメリカの債券、株式市場を
揺さぶっています。

金利動向如何によらず、AI関連銘柄の資金調達意欲が旺盛であり、
株式だけでなく、社債での資金調達も旺盛です。

総じて格付けの高い大型の社債による資金調達は、アメリカに
おける社債調達金利を引き上げています。
メタが行った、高金利の社債には、発行額の3倍以上の需要が
積みあがりました。

投資資金は、安全な方に動きます。
メタの起債の影響で、格付けの低い中小型銘柄の資金調達が厳しく
なりつつあります。
投資資金の「クラウデイングアウト現象」が起きているのです。
「良貨が悪貨を駆逐する」ということです。

市場が資金不足になりつつある中で、FRBによる金利引き下げが
待たれています。
市場から資金を吸収するQTは12月停止すると宣言されていますが、
資金供給をするQEも、金利引き下げができなければ、行う必要が
あるかもしれません。

■日本株は、アメリカの投資家からみると、「中小型株」と同じ
です。
格付けの低い投資先です。

投資資金がアメリカの格付けの高い大企業に集まるとき、格付けの
低い中小型株が売られるように、日本株から投資が引き上げる
可能性もあります。

今週に入っての、日本市場の下げが、それでないように祈りたい
ものです。