市場の目「個人投資家」(2025.12.16)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅下落。
主力投資家が不在の中、小動きで推移しています。

日本市場は、主力投資家が不在の中、個人投資家の「イナゴ」的な
売買が跋扈しています。」

■アメリカでは今晩雇用統計が開示されます。
アメリカの今後の金融政策は、「インフレ」から「景気」に移ります。
「景気」を示す指標の中でも重要なのは「失業率」です。

今晩開示される雇用統計で失業率が上昇、もしくは高止まりしている
となると、今後金利引き下げを継続せざるを得なくなる、と考えて
います。

失業者が増えることは為政者として、金融政策担当者として、最も
忌避すべきものだからです。
「AI」投資は活発ですが、果たして、「雇用」を増やしているかどうか
です。

■日本市場は、主力投資家不在の中「イナゴ」個人投資家が跋扈中です。

「上がらない」と考えれば群がって「売り崩し」ます。
目先の小幅な利益を求めて集中します。

個人投資家ほど、的確に銘柄の価値を見定め、評価すべきなのですが、
まるで、ゲームのように、駒としてしか株式を見ていません。

なんとも「あさましさ」を感じますが、これも株式市場の在り様の一つ
だと考えるしかありません。

冷静さと情熱、執着心です。