市場の目「アメリカも足踏み」(2024.02.27)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅下落。ハイテク株に
余韻のような買いが入っていますが、原則休みたがっていると考えます。

日本株は昨日同様足踏み状態。
大きく売り込む材料もなければ、買い進む材料もないというところです。」

■うまく利益確定して、投資資金が出来ると、つい、目先で動きそうな銘柄
に投資をしてしまう。
そしてそのタイミングは対外高値である。そういう経験をした方は多いのでは
ないでしょうか。

現状の日本市場やニューヨーク市場でも、似たようなことが起きていると
考えています。

特段買い材料がない時には、何もしないのが正解です。

そのため、アメリカでは、MMFに資金の流入が止まりません。
短期で原則元本保証であり、現状であれば4%以上の金利がつくMMFに資金を
滞留させておく、というのは極めて合理的で、賢明な戦術だと考えます。

■相場が「足踏み状態」となると、基本的には「利益確定」の売りが先行します。
そのため、相場は下方向へ向かう事が多くなります。

投資を急ぐ必要はないのです。

本日は、2月決算銘柄の権利付き最終日です。
「株主優待」や「配当」を狙う買い物も多少入ったようです。
明日はこれらの銘柄の権利落ちが発生しますが、大勢には大きな影響が出ない
と考えています。

いよいよ三月相場入りです。

年金基金のポジション調整売りが、出てきます。

各企業の「増配」や「分割」、「業績の上方修正」などの開示が待たれるところ
です。

しかし、それは三月に入って、しばらくしてからです。

果報は寝て待てです。

投資資金は、為替の変化も安定的ですから、ドル建てのMMFに寝かせておいても
いいと考えています。

投資の本番、仕込みの本番はこれからです。