「熊本で建設中の台湾「TSMC」の社員食堂のパート募集が行われました。
その時給は「3000円」です。
「TSMC」として世界の半導体製造のップ企業として、パートさんの時給
も世界標準だという事が示されました。」
■日本では主婦の「扶養控除額」として、103万円とか130万円の崖があります。
この金額を超えると「扶養控除」が受けられなくなり、社会保険料などを
自身で負担することになります。
日本の伝統的価値観である「仕事は男」「女は子育てと家事」というものを
も関する税制であるとも言えます。
「TSMC」が提示している「時給3000円」は、毎日5時間で日当15000円、
ひと月二十日間として30万円の収入です。
103万や130万という限度額を大きく超えます。
しかし、金額が多いだけに、これだけの収入があれば、社会保険料などの
負担の「扶養控除」から外れても大きな問題は生まれてきません。
「男性」であれ「女性」であれ、生産性が高く付加価値を高くできる人には
高いフィを支払うという事が世界標準となりつつあります。
この数字を見ると、年間103万、130万という数字がなんとも陳腐に見えてきます。
■女性の社会進出が進み、家庭から社会での活躍が増加することで、社会の
消費が増え、景気は大幅に改善されることは、すでに実証されています。
しかし、都市部では普及していることでも地方では、そう簡単にはいきません。
熊本という、「男性尊重」の気風が強い地方で、「TSMC」のような会社が出現
して、主婦の収入の基本概念を覆しました。
単に人手不足だからという事ではないと思います。
「賃上げ」が今年の大きな政治テーマです。
パートとは言え、世界標準の会社が、世界標準の賃金を提示し、日本の価値観
を少しづつ変化させてくれるのではないか、そう期待しています。
「黒船到来」です。