スプレッドと手数料の関係性

皆さんこんにちはFXシグナル配信サービス担当の橋本です。

FXのトレード画面では、売値と買値がそれぞれ表示されており、その間にはわずかな差があります。

この差は「スプレッド」と言い、取引における手数料のようなものです。

FXでは取引を開始すると、このスプレッドの数値分だけマイナスの状態からスタートするため、取引開始と同時に手数料を支払っていると考えるとわかりやすいと思います。

多くの日本の証券会社は手数料無料を謳っていますが、それは別途支払う手数料がないだけで、スプレッド分の損失は必ず取引に含まれています。

スプレッドの値は、証券会社によっても、取引する通貨ペアによっても異なります。

例えば、私がよく利用するDMMFXでは、この記事を書いている時点で、

ドル円は0.2pips、ユーロ円は0.4pips、ポンド円は0.9pipsと、それぞれ異なる数値が設定されています。

さて、このスプレッドの値について、表示されているのはpipsという単位ですが、実際にどれくらいの手数料がかかるのかはご存じでしょうか?

実際にポンド円を例に考えてみましょう。

上記の通りポンド円のスプレッドが0.9pipsだとします。

0.9pipsとは、円に換算すると0.9銭(0.009円)と同じ価値ですので、手数料は0.9銭だと考える方もいらっしゃると思いますが、残念ながらこれは少し違います。

どれだけ大きな取引をしても、毎回手数料が0.9銭というわけではありません。

考え方としては、ポンド円の取引でスプレッドが0.9pipsの場合、

「1ポンドの取引に対して、0.9pips(0.9銭)の手数料がかかる」と考えてください。

もし本当に1ポンドだけの取引をするなら手数料はたった0.9pips(0.9銭)ですが、

実際1ポンドだけのトレードなど行うことは無く、通常のトレードではもっと大きな取引数量になります。

例えば、DMMFXの場合、最小取引単位は1ロットですが、DMMFXにおける1ロットは1万通貨を意味します。

つまり、ポンド円を1ロット取引する場合は「1万ポンド分」の取引するということです。

この場合、スプレッドが0.9pipsであれば、手数料は以下のように計算されます。

0.9pips(0.009円)×10,000=90円

この計算により、手数料は90円となります。

取引数量が増えると、それに応じてスプレッドの値による損失も増加しますので、

スプレッドが0.9pipsだからといって、安易に手数料が0.9銭で済むと考えないように注意しましょう。