焦って飛びつくのは愚の骨頂

皆さんこんにちはFXシグナル配信サービス担当の橋本です。

つい先日ドル円では1ドル=160円を突破し、

私が普段取引をしているポンド円でも、1ポンド=200円を突破しました。

当時私もチャートを見ていましたが、あれよあれよと価格が上がっていき気づいたら1ポンド=200円の壁を越えていました。

このような急速な値上がりを見ると、今がチャンスだと考えて感覚的に飛びついてエントリーしてしまう方が一定数存在します。

もちろん初めからこの動きを想定して、チャンスが来たから飛び乗ったということであれば問題はないですが、

その時の動きに急かされて戦略もなくトレードを始めると後で痛い目を見ることになります。

実際、この日1ポンド=200円を突破した後にどのように相場が動いたか皆さんはご存知でしょうか?

実は同日中には193円台まで大きく下落しているのです。

(ちなみにドル円も同じ日に、1ドル=160円台から、1ドル=154円台まで下落しています)

政府・日銀の介入があった可能性があるとも囁かれていますが、半日にも満たない時間で700pipsも相場が動くという異常事態でした。

もしこの時、相場の急騰や円安加速の情報に踊らされ、損切りも入れずに買いエントリーしていたとすると、ゾッとしますよね。

しっかりと準備をして、利確や損切のタイミングを決め、相場が荒れる可能性も考慮した上で勝負したのであればまだしも、

「勢いよく上昇しているから、もっと上がるだろう」

「SNSでみんなが言っているから大丈夫だろう」

などと言うなんの根拠もない情報を元に取引を行ったのであれば、

それはトレードでもなんでもない、ただのギャンブルをしただけということになります。

準備が十分にできていない人にとっては、大きく動く相場はチャンスではなくリスクになる可能性が非常に高いため、

このような安定しない相場状況では何もせずに静観することをお勧めします。

勝てるチャンスというのはこのような荒れた相場にだけある訳ではありません。

「相場は明日もある」という投資の格言があるように、焦って危険な相場で敢えて取引をする必要は全くありませんので、

自分が冷静ではないと思えた場合は、少し相場から距離をおき、落ち着いてから再度相場に臨むようにしましょう。