損益発生時の人間心理

皆さんこんにちはFXシグナル配信サービス担当の橋本です。

トレードを始める際、多くの人は「利益はしっかり伸ばし、損切りは早めに行って損を小さくする」と頭では考えます。

しかし、実際に取引を始めると、逆の行動を取ってしまいがちであり、これは「プロスペクト理論」と呼ばれる理論で証明されています。

人間は利益が出ているときには、少しでも利益を確保しようとして早めに利益を確定し、損失が出ているときには、損を確定させることを避けようとして損切りを先延ばしにする傾向があります。

この本能的な行動を知らずにトレードを始めると、ほとんどの場合、利益は伸びず、損失は拡大してしまい、結果として勝てなくなります。

では、これをどう回避すれば良いのでしょうか?

私の場合は、「自動決済」の仕組みを使うことで、感情に左右されずにトレードを行うようにしています。

まず、予め利益確定や損切りの位置を設定し、そこに到達したら自動的に決済されるように予約をしておきます。

こうすれば、途中で「利益確定したい」「損切りをしたくない」という感情が湧いても、設定通りに自動で決済されるため、感情に流されずに機械的にトレードを行うことが可能です。

ちなみに、この方法を取る場合、無意味にチャートを見続けないことをお勧めします。

価格が上下するのを目の前で見ると、様々な感情が湧いてしまい、自動決済の設定を解除してしまうことがあります。

例えば、利益確定に近づいた際に相場が反転すると不安になり、設定を解除して手動決済をしてしまったり、

反対に逆指値に近づいた際には、逆指値を取り外したくなることもあります。

せっかく自動決済を設定しても、感情に流されて設定を解除してしまうのであれば全く意味がありません。

トレードはギャンブルではなく、感情的に行うと必ず失敗します。

冷静に、淡々とトレードを行うためには、プロスペクト理論という考え方を理解し、感情に流されない工夫をすることが重要です。

冷静さを保つためには、取引ルールをしっかりと設定し、そのルールに従うことが必要です。

ルールを設定する際には、具体的な利益確定と損切りのポイントを決め、自動決済を活用して感情に左右されない仕組みを作りましょう。これにより、トレードを安定して行うことができ、長期的に成功する可能性が高まります。

結論として、トレードでは感情を排除し、機械的かつ冷静に行動することが求められます。

プロスペクト理論を理解し、感情に左右されない自動決済の仕組みを取り入れることで安定したトレードに近づきます。

トレードにおいて重要なのは、冷静さを保ちつつ、計画的に行動することです。

感情に流されず、一貫したトレードを心がけましょう。