「昨日のニューヨーク市場はダウ平均が下落、ナスダック市場
S&P500は上昇しました。
サウジアラビアがアメリカに巨額投資を約束し、エヌヴィデアが
共同投資を受け入れるなど、中東を新たな市場と見定めたアメリカ
の意欲が見えます。
日本市場は利益確定先行です。」
■アメリカは、中国との交渉が取り合ず成立して、一安心です。
最も輸入額の大きな中国に対して30%というアメリカ国民が対応できる
範囲の関税を飲ませることに成功したわけです。
これにより、今月末にも予定されている「減税法案」の審議がやりやすく
なりました。
トランプ大統領もベッセント財務長官も人心地ついているのではないで
しょうか。
世界中からのアメリカに対する輸出品に対してアメリカ国民が一律10%
以上の関税を支払う事で、アメリカ政府の歳入は増大します。
それにより、「減税」もできるというものです。
■日本市場は決算が集中しています。
トランプ関税による影響をきちんと開示したうえで、潤沢な内部留保を
活用した「自社株買い」が相次いで決定されています。
関税による不透明さを懸念するよりも、現実的な自社株買いを支持する
という事のようです。
トランプ「プロレス・ショー」政治がそろそろ最終局面を迎えます。
日本市場の堅調さは、それを先読みしているのかもしれません。