「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに下落。開示されたPPI
(生産者物価指数)が高止まりしており、「金利引き下げ」タイミングが
またしても延期されそうな予想が出ます。
ニューヨーク株式を支える最大の好材料の後退は、株価の下落を招き
ます。
日本市場は、個人投資家の「押し目買い」が奮闘していますが、週末の
「手じまい売り」に押されてじり貧です。」
■ニューヨーク市場は、何度もコメントしていますが「材料待ち」です。
「好材料」は、エヌビデアなどのハイテク企業の「好業績」の開示、
そして、FRBによる「金利引き下げ」です。
両方の「材料」ともまだ、出てきません。
まだ数週間から数か月の時間が必要です。そのために、市場には、「強弱」
さまざまな思惑が往来します。
昨日は、「弱い」方の思惑が先行したようです。
■日本市場では、来週開催される「日本銀行政策決定会合」が「材料」です。
しかし、日本市場は春分の日で水曜日が休日となります。
日銀の政策変更があるとして次の日が休場なのです。おかげで、冷静になる
時間が出来ます。相場の波乱は抑えられると想定しています。
以前にもコメントしましたが、「マイナス金利」が是正されても、その金利が
適用されて「平常」になるまでは1か月かかります。
来月の決定にすると連休が重なりその平常化までの期間は長くなります。
以前書きましたように、「電力・ガス料金」の補助が切れる前に、多少の「円高」
などで、国民負担が軽減されることを政府は期待しています。
「マイナス金利解除」「YCC撤廃」などが「円高」要因になるのならば、政府の
期待感は早期の解消にあります。
3月に解消が行われる所以です。
金融政策、経済政策、政治は、複雑に絡みあっています。
相互に影響を与え合います。暗黙の「忖度」があっても不思議はありません。
■本日は、安値は切り下げませんでしたが、やはり上値は切り下げました。
個人投資家にとっての正解は、「様子見」「キャッシュポジションを高めに」
だと考えています。