代表中野を嗤え「暴落は何時来る?」(2024.02.20)

「日米ともに株価が上昇してくると、「暴落説」がいくつも出てきます。
相場の中での人間の心理として、最も標準的なものは、「下落時には強く
急騰時期には弱い」という事が言えます。

「下落」している時には、そのうち上がると我慢ができやすいのですが、
「上昇」している時には、利益の確保に汲々となり、早く利益を確定
したくなり、我慢できなくなるのです。

そのため、相場の上昇時には「弱気」のコメントが受け入れやすくなるの
だと思います。」

■資本主義経済は何度もコメントしているように、「資本が自己増殖」
していく仕組みです。
経済が健全に回っているときには、資本は次第に増加していきます。

その資金の増加が株式相場や様々な投資を拡大させていきます。

「暴落」が起きるときは、この「自己増殖」のシステムが崩壊し、資本や
資金量が突然喪失するような事態が起きる時です。

積み上げた投資資金は様々な金融商品に組み込まれて価値を増加させ、増加した
価値をもとにして、次の投資が組み込まれていきます。

歴史上のあらゆる「暴落」は、このサイクルを突然破壊するような、
投資資金の回収や喪失が起こることで生まれます。

■1929年の大暴落時には、アメリカからイギリスへの大量の資金移動が起きました。
アメリカの株価を支えていた大量の資金が喪失し、イギリスへ流入したのですから
凄まじい株価の暴落が起きました。
高いところまで上り詰めて突然梯子が外れたからです。

日本は、何度もこの資金の喪失と再生を繰り返しています。
太平洋戦争で敗戦し、すべての資本と資金を喪失しました。
また、1989年のバブル時には日本銀行による急速な資金吸収と、運用規制など
で、資金が喪失し、投資ルールが変わるというダブルパンチで暴落しました。

アジアショック時には、東燃アジア諸国へ流入していた海外投機資金が、突然
喪失して流出したため、アジア諸国は膨大な損害が出ました。

リーマンショック時には、リーマンの崩壊により、巨額の損失と金融商品の
紙屑化という致命的な資金の喪失が世界中で起きました。
当然株価は、下支えが無くなり暴落しました。

■さて、現在、世界の投資資金が突然喪失するような事態は、どういう事で
起きるのでしょうか。
それは、分かりません。

しかし、相場が上昇しているから、必ず暴落するという単純な理屈は成立
しないと考えています。

世界には報道されていませんが、この急激な市場からの資金の喪失という
事態に遭遇しているのは中国です。

不動産を基準として、資本や資金を拡張させてきた中国経済は「中国恒大」の
破綻により、一気に不動産向けの資金を喪失させました。
「喪失」と言えるのは、負債を一括で支払い、物件を受け取っていない個人が
莫大に存在するためです。
資金は喪失し、負債だけが増殖していく、この状態は、購入者以外の人々の
心理を極端に委縮させます。

個々人は「節約」し、「貯蓄」に励みます。
個々の行動としては正しい行動ですが、集団となると「合成の誤謬」が
生まれます。

中国は今、深刻な「デフレ経済」に突入していると考えます。

中国政府は資本の国外流出を抑え込もうとしています。
「スパイ法案」などを施行して、海外企業を脅迫して、中国からの撤収
を防ごうとしています。

■世界経済の最大の波乱要因は中国にあると考えています。
中国が新興国にばらまいた資本の回収を急ぐ可能性があるからです。

反発する新興国も多くなります。

波乱の始まりです。

つまり、現在のアメリカ株や日本株がアメリカや日本の市場の事情で
暴落するよりも、中国発の波乱で、世界経済がおかしくなる、そのリスク
の方がはるかに大きいと考えています。

世界の投資資金はコロナ禍で膨張し、その拡大は止まっていません。
その資金を投入できる国は、アメリカと日本以外には無いと考えています。

「暴落」を考えるときには、「資本主義は資本や投資資金が自己増殖する」
という事を忘れてはいけないと考えています。