代表中野を嗤え「エヌヴィデア」(2024.05.23)

「エヌヴィデアが開示した第一四半期決算は市場の想定をうわまわる好調さ
でした。次の四半期も好調というガイダンスも出ました。

映画の「ターミネーター」の中で、未来を変える「先端半導体」を巡る争奪戦
が描かれましたが、まさしく、そういう時代に突入しようとしているのかも
知れません。」

■エヌヴィデアが「画像処理」に関する「先端半導体」を開発し製造を委託し
販売していることは市場は周知しています。

しかし、その半導体がどのように使われて、どのように私たちの社会に影響
しているのかという理解は一向に進んでいないと思います。

「データセンターに使われる」「新しいソフトに使われる」「業務改善ができる」
等という風分を聞いたり、想像したりはできますが、具体的なデバイスで見えないため
よく理解できていないというのが実態ではないでしょうか。

おそらくだからこそ、業績が伸びており、株価が堅調なのかもしれません。

■投資家にとって、生成AIの将来や先端半導体の将来の需要を推測するとしたら
「どのように使われ」「どんなデバイスに組み込まれる」のかは、とても重要な
事ではないでしょうか。

現状は会社側が開示する受注状況や出荷状況のコメントを聞いて、伸び率に驚き
投資を進めているに過ぎないと考えています。

マイクロソフトが新発売したAI組み込みのパソコンです。
動画か各国の言語に同時翻訳され、シューテイングゲームでAIが相談相手になってくれる
事がウリのようです。

しかし、どうしてもそのパソコンを欲しいという気には成れません。

もちろんクラウドで処理しますから、AIを組み込んだサービスを提供する「アズーレ」
や「AWS」では、エヌヴィデアの半導体を組み込んだ「データセンター」が必要に
なるのかもしれませんが、需要が飛躍的に拡大する具体的なデバイスの提案では
まだ、切り札が出ていないようです。

■このままの需要環境ではいずれ、エヌビデアの半導体にも需要の限界が到来します。

それはどんな新商品にも訪れる限界です。
新しい使い方、人々への感動の与え方、社会への貢献などが、その後のその製品
商品の寿命を決めることは新しい時代でも不変だと考えています。

生成AIが生み出す新しい社会のイメージを早く提示してほしいものです。