代表中野を嗤え「大衆は常に間違う」(2024.04.02)

「三月は、「押し目買い」「戻り売り」が基調だった日本の個人投資家
が変調をきたした月でした。

積極的に買い進め、三月の最大の買い越は「個人投資家」ではなかったか
と想定されています。
しかもそのほとんどが「信用取引」です。」

■アメリカの格言に「大衆は常に間違う」というものがあります。
大衆は、「多数意見が正しい」と思いこみ「みんなと同じことをする」と
安心する、傾向があります。

相場の世界では「多数意見」が間違えており、「少数意見」が正しいという
事が良く起きます。
とりわけ、相場の転機では尚更起きやすいものです。

株式投資においては「大衆は間違う事が多く」そのため「大衆が大挙して
買いに来た時には「相場は天井だ」とアメリカでは言われています。

同様に「大衆は狼狽する」という格言もあります。
相場が天井圏にあるときに、「バスに乗り遅れるな」とばかりに殺到したり
大底圏で耐え切れずに売却したりなどです。

■天井圏にある急騰した銘柄が急落すると、慌てて買い向かう個人投資家
が多くいます。
急落したから急騰するだろうという考えです。

過去に一度か二度、そういういい経験があるのかもしれません。

しかし、「柳の下にドジョウは多くはいない」ものです。

相場が上昇してくるとその相場が未来永劫継続するような幻想を抱くこと
で、急落直後に買い出動するという行為に出ます。

急落したら、その後も下げが継続するとは考えないのでしょうか。
急騰した後上昇が続くことは容易に期待するのに、おかしなことです。

■「信用取引」など短期の投機目的での投資は、相場の上昇下落が起きないと
すぐに反来売買を行う傾向があります。

「信用取引」という借金で行う投資ですから、投資期間が長引けば、コストが
膨らむからです。
そのため、すぐに「上がらない」と考えれば売ります。すぐに「下がらない」
と考えれば買い戻します。

いずれにしても、「みんながやっている」「みんなが買っている」という
「みんな」とは、自身の心の中の幻想に過ぎないと考えるべきです。

それこそが、投資を長く継続する心構えでもあるのです。