代表中野を嗤え「強気と弱気」(2024.05.10)

「決算開示も佳境を迎えています。決算を開示した後の個別の株価
の動きは、必ずしも決算の結果や今期のガイダンスの結果とは一致して
いません。

そのため、市場では(とりわけ日本の個人投資家の間では)強気と弱気
が交差して、どちらかといえば「弱気」の投資家も増えているようです。」

■日本の株式市場が昨年来上昇してきたのは、明らかに海外投資家の「買い」
がけん引したものです。

とりわけ、年初から、「38915円」という因縁の株価を抜くまでをリードした
のは海外投資家です。
日本の投資家は、その強さに便乗して、そして、そのまま勢いで高値を追い
ました。

その過程で、「強気」過ぎる見通しを保有していたのではないでしょうか。

人間の心理は、もろく、「大衆はトレンドが明確な時には大儲けできるが
トレンドが転換した時には追随できず損をする」というウォール街の格言
があります。

まさしく、今の日本市場における個人投資家の心理は、もろくなっている
のではないでしょうか。

■日本市場は、年初来の上昇を、「日経平均先物」と「半導体関連銘柄の現物」
のセットで、実現しました。

ニューヨーク市場で「生成AI」という今世紀「最大」とされる発明が世界を
変えるとされた相場に追随したものです。

ニューヨークでもナスダック指数を先物が上げ、「マグニフィセント7」などの
「AI」関連銘柄の現物の上昇が支えました。

日本でも類似の行動として、「半導体関連銘柄」が買われましたが、よく考えると
「マグニフィセント7」の事業の中身と日本の「半導体関連銘柄」では、事業
の中身が「似て非なる」ものであることは、分かります。

世界の「プラットフォーマー」「世界基準のOS」を形成している「マグニフィセント
7」と、「半導体」の「製造装置」を製造している日本の「半導体関連銘柄」では
収益構造も事業の進め具合も大きく異なります。

いわば日本市場では、ニューヨーク市場の連想ゲームのように関連付けて
相場になったともいえるのです。

■では日本市場はダメなのか。

そうではないと考えます。
足元をよく見て、銘柄を見直すことが必要なのです。

世界の株式市場のテーマが、「生成AI」の拡大とそれによる社会システムの変化
だとすると、「半導体製造「装置」」ではその主流になり切れないという事に
気が付くと思います。

しかし、「プラットフォーマー」だけでは「生成AI」は拡大しません。
しかるべき「デバイス」が必要です。
その「デバイス」がどのようなものになるのか、それはまだわかりません。

しかし、「ハイテク製造立国」を目指す日本としては、最も得意な分野になる
のではないでしょうか。

これからその新しい「デバイス」を探す時代になると考えています。