代表中野を嗤え「投資の社会常識」(2024.04.23)

「株式投資の三種の神器として、日経新聞や四季報、株探などを上げる人たち
が多くいます。
株式投資の銘柄の良しあしを捉えるためには、あるいは、「勘所」をつかむ
ためには必要な手段だと考えています。

しかし、何よりも大事なのは、市場における「社会常識」ではないか、と
考えています。」

■人通りが少ない、分かりづらいところで経営している食堂があります。
お昼時だというのに、お客が入る様子も出前が出ていく様子もみれません。

予約制の料亭のような格式もありません。普通の「町中華」です。

一方、少し離れたところでは人通りも多く、お客がにぎやかに出入りしている
飲食店が多くあります。

昼時です。

あなたは、どちらの店を選びますか?

特別その店に思い入れが無い限り、人通りの少ない方には入らないのでは
ないでしょうか。

■その感覚が、株式投資における出来高の多い銘柄を選択するという事です。

客の少ない店に関して、あなたは色々調べます。
事業内容は「中華」客層はサラリーマンなどたまに近所の人が食べに来ている
経営はトントンか・・などです。

それが四季報の役割です。

しかし、客が入らないという事は、何らかの理由があると考えるべきではないで
しょうか。
そもそも、客を受け付けていないのかもしれません。
作る能力が極めて小さく、大人数の客に対応できないのかもしれません。

株式市場でいえば、流動性が少なく、そもそも投資家の需要にこたえられていない
という状態です。

そして何より、味がどうかという事です。
味が抜群に良ければ、遠くからでも人は来るはずです。
しかし、客が来ない。
それは、味に関して世間に知られていないのか、それとも大した味ではない
のか、いずれかです。

事業内容に魅力が無いという事です。

■株式投資におけるメデイアの情報で欠落しているのは、「出来高」「流動性」
という観点です。

株式関連番組で、「推奨銘柄ではない」と断りを入れながらコメントされる
銘柄の多くで、流動性が極めて乏しい銘柄が散見されます。

四季報やホームページなどで事業内容や、売り上げの伸び率(絶対額の大きさではない
ところが問題です)などで、推奨したりされます。

しかし、投資をしたくても市場に売り株が乏しい銘柄では、投資が出来ません。

つまり、投資のすべての基本は「流動性」であり日々の「出来高」であると思うのです。

投資は机上の空論ではありません。

現実をよく考え「投資の常識」に照らしてみましょう。