代表中野を嗤え「相場は「高い安い」で考えない」(2024.03.15)

「昨日開示された主体別売買動向で、着目することがありました。三月第一週は
最大の買い方は個人投資家だったのです。3600億円を超える買い越しです。
海外投資家の1900億円の買い越を抜いています。「押し目買い」を企図しているのでしょうか?」

■「押し目買い」とは、上昇過程にある、「一時的な下げ」の時に買いつける
事です。
つまり、「押し目」が「押し目」であるかどうかは、その後の株価が上昇する
事でしか証明されないのです。
「押し目買い」と考えて、買い付けた後、さらに株価が下落し続けた場合は
「押し目買い」とは言えません。
単なる、「買い下がり」です。

■注目すべきは、個人投資家の買い越のすべてが「信用取引」だったことです。
現物は売り越しです。

短期での相場の反発を狙った個人投資家の「信用取引」での参加は、果たして
正しいかどうか、興味深いところです。

短期で「信用取引」の買いが殺到した理由は、来週にも予定されている「日銀
政策決定会合」で、「マイナス金利」「YCC」などの政策が正常化されると
考えているからかもしれません。
その政策が解除されないから株価が下がっており、解除されれば、株価は上がる
という理由です。

■正解はわかりません。

しかし、投資を長く続けようとするならば、回答は明確です。
「様子見」です。
いかなる時にも「下げ」に付き合う行動をしてはいけないのです。

「材料」を前にして、相場がその後どう動くかは、神様でもなければわかりません。
個人投資家であれば、慎重に、材料を確認して、その後の動きを分析してから
買うべきなのです。

相場を「高い安い」で考えていると、いままで、相場が上昇して「高く」て買えない
と考えていた人たちにとって、相場が下がると「安い」と感じます。
「安い」から買ってしまうのです。
しかし、本当に「安い」のかこれからさらに「安くなる」のかまだ分かりません。

相場は「強い弱い」で考えるべきです。
その意味でいえば、今の相場付きは「弱い」です。
「下値」は維持していますが、「上値」が次第に抑えられて、下落傾向です。

「もうはまだなり」の典型だと考えています。