代表中野を嗤え「Indeed](2024.05.16)

「日本市場での決算開示もほぼ終了しました。長期投資家は、決算内容の
分析と解析を始めています。

昨日「リクルート(6098)」の決算も開示されました。その中で気になる点が
ありました。
それは、子会社であるアメリカ「INDEED」の不調です。」

■アメリカの雇用状況は順調であるとされています。

新規失業保険申請件数や、新規雇用者数は安定的です。アメリカの景気
好調のシンボルとしての雇用の堅調です。

アメリカ国内で「INDEED」はそれなりの存在感を持っている会社です。

業務内容は、日本でもテレビCMが流れているように、転職などの斡旋会社です。
日本では、労働者不足が長年続いており、同社のような、転職や就業支援
の会社が業績を拡大させています。

さて、アメリカの「INDEED」が、不調であるという事はどういうことなの
でしょうか。

人材ビジネスは、特段の設備投資も必要なく、インフラ冴え整備すれば、比較的
安定的な事業収益をあげられる業態です。
その業態が不調という事はどういう事でしょうか。

アメリカ政府の統計とは異なり、現実の雇用環境は悪化しているという
事です。

■アメリカは、リストラが日常的に起こる社会です。
資本効率が最優先され、コストと利益が折り合いがつかないとみなされると
容赦なくコストの高い労働者がリストラされます。

昨年末から、メタ、マイクロソフト、アマゾンなどで大量のリストラが起き
ました。
「生成AI」へ事業シフトを行うほか、成果が見込めない事業からは撤退する
などとして、撤退する事業分野や成果が見込めない分野で大規模なリストラ
を行ったのです。

リストラの成果は、早々に出始めており、リストラを敢行したハイテクジャ
イアントは順調に業績を回復させています。

しかし、問題は、莫大な数の「リストラ」された人たちです。

■これらの人々は、ある意味「ハイスペック」で「高給取り」です。
当面は、生活に困らなくても、再就職が必要になります。

しかし、「ハイスペック」とはいえ「高給」な彼らを吸収できる雇用環境
が現在あるとは限りません。

「生成AI」部門は極めて限定的な人材だけが必要です。
それ以外の人材は必要がないのです。(日本のように教育して使うなどという
コストが必要なことはアメリカではありません)

年末にリストラされた「ハイスペック」「高給」人材はどこへ行くのでしょうか。

NASAがアポロ計画が終了したあと大幅なリストラを行いました。
そして、街中には「高学歴」のタクシー運転手やガイドが溢れたと言います。

「ハイスペック」「高給」人材が、安い時給のサービス業へそのまま流れる
とは想定できないのです。

■アメリカの雇用環境は、実は悪化しているのではないか。
それは、アメリカ経済の裏側で着実に景気後退が進んでいるという証左ではない
のか。

そう考えます。

「INDEED」の不調は、そういうことを示していると考えています。