市場の目「「TSMC」と「エヌヴィデア」」(2024.01.19)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに大幅高でした。新規失業保険申請件数
が堅調に推移するなど、アメリカ経済の順調さに、債券金利は上昇し、株式
市場も、売り先行でした。

支えたのは「TSMC」の好調な決算とその後の株価急伸でした。
つられて「エヌヴィデア」も上昇、SOX指数は3%を超える上昇で、ニューヨーク市場
の上昇をけん引しました。

日本市場は、SOX指数の上昇を好感しました。」

■ニューヨーク市場では、金利低下、景気の堅調という相反する材料が共存する
『いいとこどり」相場観が主流となっています。

さまざまな経済指標でその相場観が揺らぎますが、その都度、強気に戻るという
動きを繰り返しています。

支えているのは、日本からもNISAがらみで投資が増えているように、世界中からの
資金流入だと考えています。

その資金流入を支えているのは、「生成AI」がけん引していくと期待されている
ハイテク技術の成長です。

決算開示がこれから始まりますが、極めて注目です。

■日本市場はSOX指数の上昇が半導体関係の大型株を上昇させました。
これ等の銘柄群は、日経225採用銘柄であり、したがって日経平均株価は、週末にも
拘わらず、利益確定売りをこなして上昇しました。

現状の日経平均株価にとって、重要な数字は、「38915」円ではなく、1月のSQ値
である「36025」円です。

本日もこの数字を抜けた後、売り崩されました。

いずれ抜いていく水準だと想定していますが、この株価が、先物の売買、オプション
の売買の基準となります。

個人的な期待を言えば、3月企業の決算が通過するまでは、現状水準でもみ合いを
形成してほしいと考えています。

1月末から2月中旬に開示される決算では、期末の増配や株式分割などの開示が出てくる
と考えます。
その数字や資本政策を好感して、株価は上昇してほしいと想定しています。

日本は、3月決算の国です。
各企業、投資信託、年金などの運用資金が、決算の締めを迎えます。
2月は高く3月は月末に近付くほど売り物が多くなる、という想定です。

■相場は一本調子では上がらないと考えています。

調整局面を作り、投資ができるような環境を形成してほしいと願うばかりです。

相場は希望する方向には動かない、という事が常ではありますが・・