市場の目「マクロからミクロへ」(2024.06.04)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は下落し、
ナスダック市場とS&P500ha小幅上昇しています。

製造業景況感指数が悪く、「金利低下」をテーマとした動きが出たのだと
考えます。

日本市場は、方向感の定まらない状況です。
昨日買われた金融株が売られ、グロース系の銘柄が買われました。
特に理由のないこの動きは、継続性がありません。」

■アメリカの製造業景況感指数は下落しています。

経済をけん引してくれると期待される「生成AI」関連企業が、アメリカでは
製造をおこなわず、アメリカでの製造業の比重は毎年低下しています。
すでに、アメリカが「製造業大国」ではなくなっているのですが、それでも
製造業の景況感が指し示すアメリカ経済全体への影響力は大きいと考えて
います。

今週は、非製造業景況感指数、雇用統計など相次いで開示されます。

アメリカの個人消費にも陰りがみられているとの報道も相次いでいます。

アメリカの景気後退が鮮明になるといよいよ「金利引き下げ」が俎上に上り
ますが、景気後退が前提の金利引き下げであれば、「金利低下」がそのまま
「株価上昇」につながることはないと考えています。

株価の基本は個別企業の業績にあり、それは景気に大きく左右されるからです。

■アメリカのナスダック市場の上昇などを受けて、本日は日本の「グロース」
銘柄にも期待が寄せられました。

既に日本の半導体関連銘柄は「割高」水準まで買われており、上値が重い
展開となっています。

日本国の経済見通しは、少し落ち込んでいます。
前年度が順調な伸びを示した居たことに反して、4月の日本の景況感はマイナス
となり、対外的には、日本に対する「強気」の姿勢に変化が出ています。

マクロでの「日本株買い」が縮小しています。
関心は「マクロ」の日本経済ではなく、個別企業の変化である「ミクロ」に
向かい始めています。

つまり「指数先物」がけん引する相場上昇ではなく、「個別企業」毎の評価で
指数が決まるという、本来の姿に回帰する方向だと考えています。

「ミクロ」で買われる銘柄は何か?

それは次第に明確になってくると考えています。