市場の目「強い!」(2024.01.22)

「先週末のニューヨーク市場は三指数ともに大幅高でした。SOX指数の大幅
な上昇が日本市場に買いを呼び込んでいます。

日本市場は節だと想定されていた36000円台を大きな抵抗もなく通過しました。

強い市場につけ、という事でより投資資金が入りそうです。」

■モルガンスタンレーが選定している「全世界株式(オールカントリー)」の
今年に入ってからのパフォーマンスは、好調なアメリカと日本の市場を背景として
順調に上昇しています。

しかし、そのパフォーマンスは日経平均やTOPIXのパフォーマンスと比較して
大きく劣後しています。

そのため、日本株への比率を高めなければ、劣後の度合いがより鮮明になります。
日本株への資金流入が継続している理由です。

また、根強い日本株に対する「弱気」筋も存在しています。
デイトレードなどで売りから入った弱気の投資家は、やはり、早々に買戻しを
入れざるを得なくなっています。

株式が急騰するゆえんです。

■先週末S&P500指数が高値を二年ぶりに抜きました。

アメリカ経済が順調に推移していることが背景です。
しかし、これにより弱気筋は、方針転換を求められることになりました。

かくして、日米ともに株式市場が上昇するという事態が起きています。

さて、肝心なのは、この上昇を裏付ける業績の拡大という実績です。
日米ともに決算が注目されます。

相場が長続きするためには、少し踊り場を作ってほしいところではあります。

日本市場では機関投資家の決算が三月に迫ります。
一方、好調な業績や「新NISA」の開始により、個人投資家の現物買いも
着実に増加しています。

決算で、個人投資家に配慮した資本政策を開示できるかどうかで、三月以降の
株価に格差ができる可能性があります。

海外投資家にはあまり関係がない株式分割や株主優待ですが、個人投資家
による長期現物買いを促進することを目的として、資本政策を進める会社が
増加してくると想定しています。

日本市場がまだまだ強いと考える背景は先週コメントしました。

踊り場が出来ないと、売り物が不足して、市場が行き詰まることもあります。

利益確定の売りが出せるように、個人投資家などが仕込むタイミングも
必要なのです。

■相場が急上昇していますが、「出遅れた」と焦る必要は無いと考えています。

日本経済がデフレ経済から本格的なインフレ経済に回帰する転換期なのです。
1989年に日経平均は38915円を付けましたが、当時のアメリカダウ平均は
2600ドル程度でした。

その後の時間の経過でダウ平均は37000ドルまで14倍以上に上昇しました。
比較感としての日本株の出遅れは鮮明です。

焦ることなく、じっくりと投資銘柄を選別する事こそが重要だと考えています。