市場の目「息切れ」(2024.04.03)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。いずれも1%前後の下げと
大きな調整でした。
経済が好調で「金利引き下げ」が遠のきそうだとの思惑から債券市場で
債券が売り込まれ、金利が上昇したのが理由です。

日本市場は、「息切れ」状態です。」

■ニューヨークでは今年に入り、10年債金利は50BPほど上昇しています。
にもかかわらず、株式市場は、これまで堅調に推移してきました。

4月に入り、配当金や税還付金が入るとしても、天井圏にある株式市場
の上値を追いかけていくにはやはり材料が乏しいという事なのだと考え
ます。

「金利が低下」すれば、各企業が社債などで調達している資金コストが
下落し、企業収益が改善する、それにより株の価値が上がる、というシナリオ
です。

これまでは、「景気は下振れせず、順調に成長する」「インフレは鎮静化
する」「そのために金利が下がる」という、いいとこどりのシナリオで
株式市場は動いてきました。

しかし、そのシナリオで行くと、相場が動く変数は「金利」だけです。
景気が順調なのですから株価をそれだけで押し上げる要素としては限定的です。
「金利」が動かないとなると、高く推移している株価を維持するのが厳しく
なります。
さすがのアメリカの個人投資家も「息切れ」かもしれません。

株式投資に本来向かう資金の多くは高金利のMMFに滞留しています。
株式市場が停滞し、債券市場も下落していますから、投機資金が、投資先を
求めてさまよっている観があります。
原油先物が上昇したり、金価格が上昇しています。

「金利低下」が継続しているときには、資金の動きが激しくなっても吸収
出来ますが、さて、現状では簡単にはいかないと思います。

■日本市場は続落です。
機関投資家による「益出し」とされていますが、「益出し」は、海外投資家
だけであり、現実には、先月大幅に買い越した個人投資家の「信用買い」の
「損切り」が増加しているのではないか、と想定しています。

さくらインターネット(3778)野村マイクロ(6254)など個人投資家がけん引して
高値を付けたような銘柄の下げが厳しそうです。

日本市場の下落は機関投資家の「益出し」ではなく、短期の個人投資家の
「損出し」の方が多いのではないか、とも考えています。

「もうはまだなり」です。
買いすぎた会社の株価は、現実の決算数字や今期見通しが見えて初めて、価値が
担保され、そして再評価することができるのです。

ごく当たり前の現象が起きているのだと考えています。

調整はまだ続きます。

繰り返し「もうはまだなり」です。