市場の目「投資ファンド」(2024.05.14)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。日本時間で今晩開示される
PPIの数字待ちで動きづらさが際立ちます。
「金利」が現状では最大の「材料」であるため、致し方のないところです。

日本市場は、本日と明日が決算開示のピークです。
次々と好決算を開示する会社が続いています。
しかし、株価に反映するのは「業績」よりも「自社株買い」のようです。」

■ニューヨーク市場では市場全体が方向性が見えず停滞しているため、再び
コロナの時期に跋扈した「ミーム株」が動意づいています。

ゲーム感覚で株式売買を行うのが彼らの特徴ですが、見落としているのが、
このゲームには勝者と敗者しかなく、ゲームの駒である対象会社は成長性が
低く、長期に保有してくれる「胴元」のような投資家がいない、という事
です。

「負けたやつは間抜けだ」という考え方では相場は続きません。

連日コメントしているように、アメリカの株式相場は「金利低下」がいつから
はじまるかです。

その指標となるPPいやCPIが開示されて市場が方向性を確認するまでは、動きようが
ないと考えています。

■日本市場は決算開示が渦中です。
慎重な日本の経営者が、提示する今期見通しは低めの数字が多いようです。
しかし、「市場コンセンサス」では、その数字をあまり信用していません。
強気のコンセンサスが維持されると考えています。

そのため、日経平均の下値が堅いのではないかと想定しています。

かってアメリカでも市場の買い越しの主力は「自社株買い」でした。
ようやく日本でもその方向性が出てきました。
「自社株買い」による流通株式の減少は、流通株式の利益をかさ上げし、
株価水準を押し上げる可能性があります。

内部留保を手厚く積み上げている日本企業は多く、今後ますます、「自社株買い」
の流れは加速すると考えています。
また、株価水準を上げるための「株式分割」も増加すると考えています。

この二つの材料で株価が上がるのはわかりますが、分からないのが「投資ファンド」
が大株主になった」という事で株価が上がることです。
三井松島(1518)が旧村上ファンドが大株主に登場したという材料で「ストップ高」
を続けています。

これは、日本版「ミーム株」だと考えます。
仮にすべての余剰金を配当に出してもこの株価は合理的に説明できません。

同社の事業内容は、豊富な資金で「後継者がいない会社」「事業的に行き詰っている
会社」などを買収して、再生しようとするものです。
資金は、同社の事業にとって生命線なのです。

同社の事業が成功する蓋然性に関しては中立としても、「投資ファンド」という
「仕手筋」に踊らされるのは如何なものかと思います。
この上昇で、彼らはとっくに売り抜けているかもしれませんよ。