市場の目「権利付き最終日と「円安」」(2024.03.27)

「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに下落しています。第一四半期
決算の取引最終日であり、金利高でもあり、利益確定売りが先行した
と考えています。

日本市場では、決算に伴う機関投資家のポジション調整による買い需要への
期待感で寄り付きから買い先行の動きでした。」

■ニューヨーク市場では、再び債券金利が上昇しています。
株が下がるから債券を売るのか、なんとも、合理性のない相場付きではあります。

アメリカでは、今週は、「株主総会」の時期でもあります。
12月決算会社が多く、株主総会が開催される時期は今月に集中されます。

株主総会後配当金が支払われます。
また、確定申告後の税還付も支払われ始めます。

4月は、アメリカの個人投資家にとって、投資資金が潤沢になる時期でもあります。
有名な「Sell in MAy」という格言は、4月に投資資金が潤沢になった個人投資家の
買いで相場が上昇することが多いことから生まれた格言でもあります。

今週の金曜日はアメリカは休場です。
明日は、アメリカは休日前の模様眺め、日本は「権利落ち」です。

株価が下がる確率が高いと言えるのかもしれません。

■日本市場は権利付き最終日で配当狙いの買いが入ったと言われています。

しかし、それは本当でしょうか。

海外投資家の視線で見ると、「円安」は、日本株が下落している状態となります。
円安であれば、日本株に対する買いが入りやすくなります。
「円安」が輸出産業に好影響だから株が上がるのではなく、単に、「円安」は
海外投資家から見て日本株が「押し目」になるから買いが入る、と考えたほうが、
合理的ではないでしょうか。

「円安」は、日米の金利差だけで起きるものではありません。
FRBによる金利引き上げが止まり、今後は「金利引き下げ」の方向に動くとすれば、
日本の機関投資家からすると、「ドル債券」へ投資する絶好の機会となります。

つまり、これ以上金利が上がらないとするならば、債券価格は上昇方向にあると
いう事です。

「円売り・ドル買い」が生まれ「円安」になる理由です。

日米の機関投資家の動きが背景にあるのです。

■明日の権利落ちが注目です。

簡単に「権利落ちを埋める」ような強さを発揮できるかどうかは、疑問です。
来週から4月ですが、日米の市場の乖離が進むのか、同調するのか、分かれ目
だからです。