市場の目「漠然とした居心地の悪さ」(2024.04.16)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに続落。ダウ平均は、典型的な
「下げ形」であり、明確な調整局面入りを示唆しています。
ナスダック市場は、不自然な高値もみ合いですが、昨日ようやく調整
が起きそうです。

「金利引き下げ」以外に際立つ材料がない市場で、これまで、高値圏を
維持してきたことが、アメリカにおける投資資金の多さの証明とも
言えます。」

■アメリカでは各種経済指標がすべて「インフレ再燃」を示唆しています。

とてもの事に「インフレ鎮静化」を確認して、「金利引き下げ」は行われる
という状況ではありません。

債券市場は連日売られ、金利が上昇しています。

金利の上昇により、ダウ平均採用銘柄は「益回り」が上がり「PER」が
下がっています。結果として株価が下落しています。

ところが、最もPERが高く、「益回り」が低いナスダック市場は、まだ、もみ合い
状況です。
この水準は維持できるとは想定できません。

「ITバブル」の時期には債券金利を株式の「益回り」が下回るという事態が
起きました。
現状このまま推移すると、大きな調整が必要になるのではないか、そう考えて
います。
PERを下げるためには、現実の業績が増益となる、自己株買いを進める、という
政策が必要になると考えています。

■日本市場は、先物先行で下落です。
先物が下落するため、日経平均への寄与度が高い銘柄が現物で売られます。

値がさハイテク株や大型株が「売られたから日経平均が下落した」のではなく
「日経平均が下楽したため値がさハイテク、や大型株が売られた」という事
だと考えています。

この状況に伴い、ヘッジファンドなどがレバレッジを効かせていた銘柄を
買戻しするなどして一部の銘柄が上昇しました。
しかし、業績などを好感して「買う」という前向きな実質的な「買い」では
有りません。

日本の個人投資家は、年初からの利益にまだ余剰があるようです。
そのため「押し目買い」と称して「単なる下落過程」の株に買いが入ります。

しかし、「押し目」が「押し目」となるためには、その後株価が上昇してい
かなければ、「押し目」ではなくなるという事を忘れてはいけません。
漠然と根拠なく株が上昇を継続するモノと考えていることにリスクを感じる
べきだと思います。

■日本市場が戻るのは企業業績の現実の開示です。
そして、今期以降の増収増益の見通しです。

2月決算の小売り銘柄の業績が想定外に伸びておらず、株価が伸び悩んでいます。

同じことが4月から5月の3月期の決算で起きないことを祈念しています。

同じことが起きれば株価は、下値で居心地のいい水準を模索に入ると考えて
います。