市場の目「38000円の足踏み」(2025.05.21)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅安。
買いあがる材料もなく、売り崩すにしては、トランプ大統領の
不規則発言への警戒がある、というところだと考えます。

日本市場も材料不足。
決算終了後、大きな材料が出てこない中で、買い上がるのも
難しい、という事だと思います。」

■トランプ政権は、「減税法案」の成立に邁進しています。
共和党内にもくすぶる「反トランプ」のながれを抑え込むのは
簡単ではありません。

関税により「価格上昇」が当然である食品価格についても、
トランプ大統領は、ウォルマートに理不尽な注文を付けています。
関税が実施されれば、どんなことが起きるのか、シュミレーション
も行わずにいたのかと考えると、お粗末な観があります。

トランプ政権の「世直し政策」は歴史に残るお粗末な結末に
なるかもしれません。

ベッセント財務長官の孤軍奮闘でどこまで持ち直せるかが注目です。

■日本市場は、そのベッセント財務長官と赤沢大臣、加藤大臣の
会談の行方を注目しています。

世界の機関投資家は、静かに方向性が確認されるのを待っていると
考えます。

世界の産業をけん引する「AI]「インフラ」「エネルギー」などの
産業ではなく、安定的な「金融」「建設」「不動産」などに向かいます。

冷静な投資家は、目先にこだわりません。

方向性を見極めてからゆっくりとしかし確実に動くのだと考えています。