市場の目「FOMC通過」(2024.02.01)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに反落しました。
FOMCで3月の利下げが無いとコメントされたため、失望売りが一斉に
出たのだと想定します。

しかし、昨年のFOMC時点から利下げの開始時期は5月からではないか
と想定されており、意外感の無いコメントでもありました。

投資資金が流入しすぎると、投機的な動きが際立つという事なのだと
考えています。」

■昨日のFOMCとその後のパウエル議長のコメントは、想定の範囲内
でした。

にもかかわらず、三指数が揃って大幅に下げたという事は、「超楽観」
に傾きすぎていた投機筋が一斉に手仕舞いをした、という事かもしれません。

FRBのコメントは株式市場では悪影響が出ましたが、債券市場では
安心感を与えたかもしれません。
10年債金利は下落に転じ節の4%を割り込みました。

今回のFOMCで重要なことは、議事録で記録されるであろうQTの進展具合
です。
停止するのか、継続するのか、金利引き下げの時期よりも、QTの停止時期
の方が市場での資金需給には大きな影響が出るからです。

議事録の開示まで待つほかありません。

■日本市場ではアメリカに追随して利益確定が先行した感があります。
しかし、日本市場は、極めて小幅な範囲で推移し、「陽線」で、本日は
引けました。

「36000円」の節は引け値では維持しています。

1月のSQ値である「36025円」を意識していると考えます。
2月のSQ算出日は来週金曜日であり、次のSQ値を目指したポジション作成が
続いていると考えます。

日米ともに主要企業の決算開示が続くことは連日コメントしています。

アメリカでも日本でも指数がけん引する相場付きとは別に個別企業に対する
意識が強まっています。

■とりわけ、日本市場では、想定通り、「増配」「自社株買い」「株式分割」
の開示が増加しており、それらの銘柄は評価されています。

反面、減益や「減配」に対しては厳しい対応が出ます。

決算前から保有している銘柄に関しては、決算マタギをするかどうか難しい
所です。

機動的な対応を行ってください。