市場の目「SQ、円高、トランプ関税」(2025.02.14)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。「相互関税」が
発令されたものの、やはり個別交渉が行われ、即時実施ではないことが
安心感を呼んだものと思われます。

日本市場は、オプションSQの日。円高であり週末であり、トランプ発言
に怯えながらの展開です。」

■トランプ大統領の関税政策は、想定通り、個別国同士の交渉の手段
として使われるようです。

トランプ大統領は、就任後の100日間で、出来る限りの手を打っています。
第一期と異なり、共和党全体の支援で周到に準備をしてきたものと
想定します。
イスラエル、メキシコ、カナダ、日本、ロシア、インドと交渉をはじめ、
中国とは、中国側の全人代の終了を待つという形にしていると思います。

昨日はインドのモディ首相と会談をしています。

イスラエル、日本とは良好な関係を演出し、メキシコ、カナダとは、要求を
通し、ロシアとは落としどころを模索しています。

課題を残しているのが、中国と欧州です。

とりわけ欧州は微妙です。

ロシアウクライナ戦争の決着をアメリカの言いなりに終結させることに、
反感もあると考えるからです。
ウクライナに対する支援は、欧州各国も行っており、利害関係者でもあるからです。

欧州とアメリカの対立の行方は注目です。

■日本市場は、SQ値が決定した後は、模様眺めです。

アメリカの金利低下による「円高」仕掛け、「相互関税」における「消費税も
関税と同じだ」などのトランプ大統領のコメントも懸念材料です。(そこまでは
出来ないと思いますが・・・)

週末でもあり、利益確定が先行するのもやむを得ません。

まだまだ、荒れる展開です。

冷静に対応しましょう。